イーサクラシック(ETC)とは?
イーサリアムの起源とも言われるイーサクラシックは、2016年にイーサリアムがハードウォークされる前のブロックチェーンとなっています。ブロックチェーンされた原因は、かつてイーサリアムはIXOが資金を集めていた中で事件に巻き込まれた点にあります。
2016年に集めていた資金が盗難に遭ってしまったDAOハック事件によって、コミュニティの意見が対立することがありました。これがハードウォークの原因となり、資金返還で対応したもののイーサリアムとイーサクラシックに分かれる結果となってしまいました。
イーサクラシックはイーサリアムと同様の機能を持っていますが、ブロックチェーンにおいては変わらない状況を重視した状態になっています。コミュニティが事件によって分裂したので、イーサリアムは安定などを求めるユーザーには魅力的なことでしょう。反面イーサクラシックはハードウォークされてからユーザー数や開発者が小規模となっており、セキュリティー面でリスクは高いと考えられています。しかしながらイーサクラシックは仮想通貨市場で現在でも取引されているだけでなく、スマートコントラクトの開発などに活かされています。
2023年3月の値動き
2023年3月現在のイーサクラシックの値動きについて見ていくと、日本円で購入価格が2,700円前後で売却価格が2,500円前後となっています。
様々な要因で高騰もしくは暴落する恐れがあるので、価格についてはしっかりとチェックしていきましょう。
特徴やメリット
イーサクラシックは不変性が保証されているのが特徴的で、ブロックチェーンもイーサリアムの内容を引き継いでいます。これがブロックチェーンにおけるトランザクションの改ざんを防ぎ、情報も信頼できる内容になっています。そして技術面での進歩についても貢献されており、今後コミュニティーが改めて拡大すれば技術進歩も期待できます。
メリットとしてはイーサリアムと選択することができ、イーサクラシックはイーサリアムと別のブロックチェーンが構成されています。競争力をイーサクラシックは高めているので、こちらでも利益を狙って投資をすることは可能です。投機面でもイーサクラシックのほうが知名度はあり、セキュリティー面などを考慮しながら投資を行っている人は少なくありません。
イーサクラシックを使用できるサービス
イーサクラシックを使うことができるサービスは、以下となっています。多くの仮想通貨取引所で取引ができますが、支払いサービスなどにも活用することができます。
- ・各種支払いサービス
- チャリティー団体での支払い
- オンラインストア
今後の将来性
イーサクラシックは主に分散型アプリケーションがニーズ増加に伴って、市場が充実すると考えられています。今後の将来性についてもイーサクラシックは、分散型アプリケーションが鍵を握っていると考えていいでしょう。
スマートコントラクト機能が利用されているので、分散型アプリケーションとともにイーサクラシックの需要も増えていきます。また技術面での進歩も活発に慣れば、高度な機能を常に保つことが可能です。ネットワーク面でも拡大が期待されていますが、新しい仮想通貨が出れば価値が下がると考えられています。技術力が進歩すれば価値は上がるものの、市場動向を左右するのが競合他社です。競合他社が競争力を持つ新たな仮想通貨を生み出すか、動向に注目しておきましょう。
デメリット
イーサクラシックは色々なデメリットがあるので、取引を行う際には注意しなければなりません。またイーサリアムと混同してしまうこともあるので、その点もイーサクラシックについて理解して取引を進めることが重要です。
イーサクラシックの代表的なデメリットとしては、以下のようなものがあります。
- イーサリアムのフォーク元となっているので、情報が混同してしまうことがある
- 保管が難しく不正アクセスされるリスクを伴う
- 開発者不足のため改善が遅れることがある
- 市場規模は小さく流動性が低い
イーサクラシックのこれまでの値動き
2017年~2018年 ——ビットコインなどに併せて高騰し、価格が4万円を超える
2021年5月 ——過去最高値を更新し、一時期15万円台を超える
2021年7月~2022年 ——ビットコインと一緒に高騰するが市場が低迷し、下落が続く
イーサクラシックを取引している仮想通貨取引所
イーサクラシックが取引を行える、主な仮想通貨取引所は様々あります。主に海外の仮想通貨取引所が中心となっていますが、取引を行う際には事前にイーサクラシックを取り扱っているかチェックしておきましょう。
- Binance
- Bitfinex
- OKEx
- Huobi Global
- Bittrex
- Poloniex
- Upbit
- KuCoin